(克服のためのチェックポイント)

あがり症は嫌われ恐怖症や人の目が怖い悩みの別の呼び方だと言って良いと思います。

ですから、実質的にはこれらと同じ内容になります。

本題に入りますが、あがり症は、このサイトのほかのページでも書かせて頂いておりますが、顔が赤くなる悩み汗っかきの悩み、極度の人見知りが代表的なものになります。

また、これら以外では、他のサイトでも色々な解説がありますが、手足の震えや動悸といった悩みも良く見られるものになります。

人前で顔が赤くなってしまうという顔が赤くなる悩みは、今でも多くの人が悩むものではないかと思います。
また、特に暑い訳ではないのに異常に汗をかいてしまうということで悩む汗っかきの悩みも顔が赤くなる悩みと同様に、今でも辛い思いをしている人が多いと思います。

最近はスマホが普及しラインなどで連絡を取り合うことが多くなってきているようですが、社会生活を送っていく上では、どうしても人と接する必要が出てくるものだと思います。
そして、むしろ、スマホのような便利な道具が普及し直接話さなくても連絡を取り合うことが出来るようになったからこそ、たまに人と話したりする時に赤面や発汗の悩みが起こりやすくなっているということも言えるのではないかと思います。

いずれにしても、人と接するような機会に起こるのがあがり症だと言って良いと思います。

なお、あがり症に悩んでいる時は内気な性格の悩み取り越し苦労の悩みを感じていることも多いものだと思います。

人から変に思われているのではないかという不安に慢性的に「とらわれ」ている時は、どうしても自分に対して自身が持てなくなっているものなのです。
そして、このために内気な性格の悩みを抱いていることが多いものなのです。
また、自分に対する自信のなさから内気な性格の悩みと共に取り越し苦労の悩みも感じやすくなっていると言って良いと思います。

なお、あがり症も嫌われ恐怖症と同様に、脳などの体の異常から起こる病気ではなく、緊張や不安を意志の力で無くすことが出来るという「誤った認識」から起こっているものなのです。

つまり、人前での緊張や不安を感じないようにと考え、人を避けてしまうことで、かえって悩みを強くしてしまうものなのです。

そして、この結果、赤面や発汗に対する「とらわれ」が出来てしまうものなのです。

ですから、薬や暗示など、悩みだけに目を向け、これを無くそうとする方向では一時的には良くなったように感じても根本的には良くならないことが多いのです。

しかし、MTカウンセリングを通して森田理論の学習をしていく中で「誤った認識」が正されてくると、この結果として悩みに対する「とらわれ」が解消され、あがり症が根本的に改善してくるものなのです。

つまり、目的本位や「あるがまま」など森田理論の考えに従って行動するようにしていくと、この積み重ねの中で「とらわれ」が薄れ、緊張や不安、悩みを必要以上に大きくしなくて済むようになってくるものなのです。
そして、これに比例して、少しずつ悩みを克服していけるものなのです。

ですから、ここにあがり症を克服していくためのチェックすべきポイントがあると言って良いと思います。



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