(克服のためのチェックポイント)

1.どういう状態ですか。

子供の頃、内気な性格の子の場合、人見知りをすると良く言われますが、これは相手によって怖がったり恥ずかしがったりして上手く言葉が出てこないというような状態のことを指すことが多いと思います。
しかし、普通は成長し歳を重ね、色々な人間関係の経験を積む中で少しずつ人見知りをすることがなくなってくるのが普通だと思います。
しかし、顔が赤くなる悩み汗っかきの悩みといったあがり症に悩んでいる時は「とらわれ」が出来ているために、大人になっても子供の頃と同様に相変わらず人見知りをすることが多いものなのです。
大人の人見知りの場合も苦手な人に対して緊張してしまい自分を出せないという形で現れてくることが多いものです。
また、異性に対して人見知りをしてしまうという形で現れてくることも多いものなのです。

2.何が原因ですか。

大人になってからの「人見知り」は単に内気で恥ずかしがり屋という状態を超えて、人の目が怖い悩みなどの神経症が原因になっている場合がほとんどだと言って良いと思います。
つまり、人から変に思われたらどうしようという不安にとらわれた状態だと言って良いと思います。
ですから自分の心の中に人の目が怖い悩みの傾向があるかどうかがMTカウンセリングを通して森田理論の学習をしていく中で悩みを解決出来るかどうかの1つのチェックポイントになると思います。

3.どう対応したら良いのですか。

今、上にも書きましたが大人になってからの人見知りは人の目が怖い悩みなどの神経症が原因になっていますから、まず、これを解決していくことが大切になります。
今は人の目が怖い悩みも薬で治そうとする傾向がありますが、この方向では人見知りの症状を表面的に抑えるだけであり根本的な改善や克服には結びつかないと思います。
ですから、森田理論の学習によって、人から変に思われたらどうしようとか、嫌われたらどうしようという不安に対する「とらわれ」を解消するようにしていくことが大切になると思います。
つまり、こうしていく中で人見知りの悩みが根本的に改善し、克服していくことが出来るのだと思います。

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