(克服のためのチェックポイント)

1.どういう状態ですか。

結婚できない悩みは結婚相談所や婚活サイトを何度も利用し失敗を繰り返すことで不眠や意欲の減退、将来に対する不安、倦怠感などを引き起こしていることが多いと思います。
特に最近のように格差社会の中では結婚生活を送るだけの収入を確保すること自体が難しくなっており、ますます結婚できない悩みを抱えている人が増えているのではないかと思います。
最近、新型うつ病という言葉を耳にすることが多くなりましたが、この中には結婚できない悩みを抱えている場合がかなり含まれているように思います。
ただ、単に結婚できないことで悩んでいる人と、異性に対する緊張感に対する「とらわれ」が出来、悩んでいる場合では話が違ってくると思います。
ですから、異性に対する緊張感に対する「とらわれ」があるかどうかが神経症から来る結婚できない悩みを見極める1つのチェックポイントになると思います。

2.何が原因ですか。

結婚できない悩みも人の目が怖い悩み電車に乗るのが怖い悩みと同様に神経症に含まれますから、基本的には他の神経症の場合と同じ原因になります。
つまり、異性に対する緊張感など、誰にでも時には起きて当然のことを異常なことだと考え排除してしまうために、逆に、ここに「とらわれ」が起こってしまうものなのです。
ですから、異性に対する緊張感を自分の意志の力で変えようとしてしまうところに根本的な原因があると言えるのです。
森田理論では、これを気分本位の「はからい」の行動と言っていますが、こういう形で誤った方向に考えたり行動してしまうことで、結婚できない悩みが強くなってくるものなのです。

3.どう対応したら良いのですか。

純粋な「うつ」の場合には無理をせずに薬をきちんと飲むようにしていくことが大切なのですが、神経症が原因の結婚できない悩みの場合には、これとは正反対の対応が必要になってくるのです。
さきほども書きましたが、純粋な「うつ」の場合は仕事を休職したり退職したりしてストレスをなくし薬による治療を行うことが必要ですが、神経症が原因の結婚できない悩みの場合は、これとは逆に、仕事に復職し森田理論の学習やカウンセリングなどを利用しながら薬に頼らずに婚活を頑張るようにしていくことが大切になってくるのです。
つまり、目的本位など森田理論の考え方に沿って結婚相手を探すようにしていくことが大切になってくるのです。
また、神経症が原因の結婚できない悩みの場合は薬やサプリメントは、むしろ飲まないようにしていった方が良いと言えるのです。
これは神経症が原因の結婚できない悩みの場合は脳や神経の異常が原因ではないからなのです。
つまり、薬を飲まなくても森田理論の学習をしていく中で誤った認識が正されてくると、この結果として、異性に対する緊張感や、やる気のなさといった「結婚できない悩み」が改善してくるものなのです。
ですから、ここに、結婚できない悩み克服のためのチェックポイントがあると言って良いと思います。

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