(克服のためのチェックポイント)

1.どういう状態ですか。

これは会社や学校などにおいて休憩時間の雑談の時に一対一の場合には話が出来るけれど3人以上になると言葉が出なくなってしまうということで悩んでしまう状態になります。
なお、この状態は嫌われ恐怖症あがり症コミュ障の場合と共通するものなのです。


2.何が原因ですか。

嫌われ恐怖症や3人以上だと話せない悩みの場合は、他のページでも書かせていただいたように、人から変に思われたらどうしようという不安に対する「とらわれ」が原因になっているのです。
これは人から良く思われたいとか、評価されたいという欲望が強いために起こってくることなのです。
ですから、脳や神経など体の異常ではなく、心の置き所が原因だと言えるのです。
つまり、神経質性格を持った人は100%完全にとらわれやすい傾向があるのですが、これが人間関係の中に出てくると、3人以上だと話せない悩みが起こってくるのです。


3.どう対応したら良いのですか。

嫌われ恐怖症や3人以上だと話せない悩みの場合は、完全欲に対する「とらわれ」を改善していくことが大切になってくると言えるのです。
つまり、3人以上だと話せない悩みを持ち辛い思いをしながらも何とか日常生活を送ることが出来ている人であれば、森田理論の学習をしていく中で完全欲に対する「とらわれ」が和らいでくれば、この結果として悩みが改善してくるのです。
しかし、今は嫌われ恐怖症や3人以上だと話せない悩みにも関わらず、薬で対応されている人が増えているように思います。
また、自分自身でインターネットで調べて、自分は精神的な病気に違いないと自己判断してしまう人も多いように思います。
これはテレビや新聞などで取り上げられることが増えているからなのだと思います。
しかし、基本的な原因の認識が誤っていると、いくら薬を飲んでも改善しないということになってしまうと思います。

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